駐車場ビジネス入門

ゲート式駐車場システムについて

駐車場の機器(システム)にはいくつかのタイプがあります。
街のコインパーキングで一番多く見かけるのは“ロック板方式”だと思います。
収容台数が概ね30台くらいのまでの駐車場で採用されます。
ちなみに弊社ではその派生型である、“ロックレス方式”を好んで使っています。
次に多いのはゲート式だと思います。
概ね30台を超えるとゲート式にする場合が増えます。
理由は単純で、採算性を考慮してのことです。

ロック板方式だと30台ならロック板が30個必要です、100台なら100個必要です。
でもゲート式なら、30台でも100台でもゲートは1カ所(1基)で済みます。
ただし、ゲート式には大きな欠点もあります。
ゲートが壊れた場合、100台なら100台すべてが出庫(入庫)できなくなります。
ロック板方式であれば、30台のうち1台が壊れても29台は動いていますし、1台も強制出庫などが可能ですので、機械の故障が大きなトラブルにつながることは少ないです。
解決方法はゲートを2カ所以上設けることですが、既述の採算性を考えると悩ましいところです。
なお、弊社が得意にしている大型の駐車場(概ね300台以上)ではゲートを2カ所、3カ所、4カ所・・・と設けますので、1基が故障しても入出庫が出来ますので、大きなトラブルにはつながりにくいです。
なお、300台以上になりますと、出入口の料金システムだけではなく、場内の管制(システム)も必要になってきます。
全館およびエリアごとの満・混・空情報の表示や、行先案内(空室があるエリアへの誘導等)、遠隔監視&遠隔操作、リアルタイム情報の把握(画像&各種数値等)など、わりと高度なシステムです。
よって、対応できるメーカーさんも限られてきます。
ちなみに、3大メーカーは、「三菱プレシジョン」「日本信号」「アマノ」の3社です。
おそらく門外の方からご覧になると3社とも同じように見えると思います。
実際、機械の性能は大差ありません。

しかし、アフターサービスやランニングコストに関しては大きな違いがあります。
社名はあげませんが、イニシャルコストを抑えて参入し、ちょっと納得しにくいような高額なランニングコストを請求してくるメーカーさんもあるので注意が必要です。

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【ラッキーパーキング泉佐野駅前 収容台数98台】

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【藤田学園第1駐車場 収容台数403台】

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【藤田学園第3駐車場 収容台数454台】

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